「ワーニャ伯父さんMiNi」


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別役実作品  4月公演@日暮里d-倉庫
チェーホフ作品  new6月公演@新宿サニーサイドシアター
別役実作品  new7月公演@シアターバビロンの流れのほとりにて
「延長戦ガール」
長堀博士新作短編   new8月公演@札幌教育文化センター

よお。
ああ。
どうした?
何が?
いや何でもないけど。

昨日の夜さ、夢の中で向井に会ってきたよ。
向井って、まさかあの向井?
ああ、あの向井だよ。
元気だった?
ああ、思いの外ね、あんなことがあったわりには元気そうだったよ。
話したのか?
話したよ。
どんな話?
たくさん話したと思うんだけどあまり覚えてないんだ。
えー何話したのか聞きたかったのに。
俺も覚えておきたかったけどさ、仕方がないじゃないか、夢の中の話なんだし。そっか、そうだよな、夢ってそういうところあるよな。
でもね、泣いたよ。
泣いたのか?
ああ、泣いた。起きてみたら涙でびしょびしょ。
そっか、そうだよな。なあ、じゃあの話はしたのか?
あの話?
まだ劇団やってるって、
そりゃ、話したさ、一番最初に言ったよ。
向井はなんて?
分かんない、確か笑ってたよ。
そっか、笑ってたか、じゃ許されたと思っていいんだな?
……。ああ、そうだな。
やってていいんだよな?
ああ、たぶんね。
そっかぁ、この話聞いただけで後三年は頑張れそうだな(笑)
はは、そうだな、夢の中の話だけどさ。
バカ、だからいいんじゃないか! 夢だからいいんだろ?
そっか。そう考えてみてもいいのか。目からうろこだな。夢だからいいか。
ああ、だって向井だぜ、絶妙の距離感じゃないか。俺たちと、すごく遠くて、一周してすごく近い。

だな、一周してな、うん。お前の言う通りだな。じゃ、俺は自分の稽古行くよ。
俺も俺も。
じゃ、また。
ああ、今度俺が向井とか、一之瀬とかあみちゃんとか、明子の夢とか見たら話すよ。

……。ああ。じゃまた。
また。

「というわけで楽園王、あと三年は頑張れそうな気がしています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」

楽園王とは? 楽園王は一世紀続けることを目標の一つにしている劇団です。100年。現在は演出家で劇作家でもある長堀博士の作品を上演する目的で活動をしていて、昨年には25周年を迎え、2017年、26年目に突入しています。でもまだ1/4世紀です。先は長い。楽園王、ゆくゆくは新しい後継者を中心に世代交代をして、次のフェーズへと入りたいと考えています。その為、優れた演劇人を輩出する活動にも力を入れていて、ワークショップなど公演以外の活動にも力を注いでいます。

ただ、新しい段階に、なんて、まだまだそれは先の話でしょうか、今はまだ「人の心の闇=病み」を描き、その迷路感から「エッシャーの絵の中に紛れ込んだよう」と言われる長堀作品を中心に公演をします。音楽的な美しい言葉使いの「句読点ずらし」など、特徴的な演出による独特の舞台作品を発表して参ります。あらためまして、どうかよろしくお願いいたします。

「百年ここにいるよ」 …いつだってその隙間を覗いてみれば演劇のセカイにはいつも私たちがいます。もし、少しでも琴線に触れるところがありましたら、ぜひ劇場にてお会いしましょう。いつも応援して下さる方へ、5年か10年前に一度だけ観たことがあるって方へも、26年前に生まれた方、その時にはまだ生まれていなかったって方へも、26年前に田端にあった旧々々ディプラッツに居合わせた方もいるかもしれませんね、皆さま、どうかよろしくお願いいたします。支えてくれた仲間へ、心からの感謝の気持ちを込めまして。本当に心から心から。回り道して最後には目的地に辿り着きます。

はい、2017年になりました。楽園王26年目に突入しています。昨年の25周年は久しぶりに長堀執筆作品も多く上演した年になりましたが、本年は様々な演劇祭への参加の形で古典戯曲や文学作品の新演出作の上演が中心です。楽園王の長堀は演出家として過去に二度の賞をいただいておりますので、あるレベルの上演にする責務があります。プレッシャー。演出という、作家への敬愛と批評性、その相反する気持ちを持ちながら、いつもながらの良作を上演したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。言葉の海へようこそ。耳から入ってくる迷宮。手を伸ばした先に触れるのは、はたして・・・

長堀博士


最新の公演

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@新宿サニーサイドシアター



*風蝕異人街「三人姉妹の憂鬱」と二本立て公演。各作品が1時間程度、2作品で2時間の上演予定です。劇団風蝕異人街は札幌の劇団で、楽園王とは利賀演出家コンクールにて優秀演出家賞・同時受賞からの縁で、一緒に上演する機会の多い古くからの仲間のカンパニーです。


チェーホフ「ワーニャ伯父さんMiNi」

第1回チェーホフフェスティバル参加



|構成/演出 長堀博士 
|出演 久堂秀明 植村せい 岩澤繭 村田望 南葉桃江

ご予約】home@rakuenoh.tokyo までメールにてお願いいしております。大変お手数で申し訳ありません。「お名前、人数、日時」の3点を送信ください。よろしくお願いいたします。上記アドレスは、”ホーム@ラクエンオウ.トウキョー” です。

楽園王、長堀です。敬称略にて書きます。要約し過ぎだと研究者には怒られそうだが、日本の近代劇というのはその輸入先がロシアであり、そこを通過して欧州のものも入って来たから、最初の頃は社会主義思想とは切り離せないようなところがあった。一方、その後アングラと呼ばれることになる、近代劇の影響を受けつつも日本由来にこだわった演劇は、右側の思想と関係を持つ。今では演劇が警察の取り調べを受けるなんて信じられないが、
昔は違うし、今もその時代を知る者、血を受け継ぐ者も少ないがいる。僕はギリギリ知っていると言っていいのか、テントで天皇万歳的な演劇を観たこともあるし、駒場で舞台装置をたたいてただけなのに警察の取り調べを受けちゃった人も知っているが、
ただ、もう遊眠社も第三舞台も頭角を表してきていた時代だから、僕らの仲間では「革命」って叫ぶ演劇が格好悪くなっていた。ところで、話はズレるけど、そんな時代に資本主義自由主義アメリカのミュージカルを輸入するなんて、けっこうスゴイ。もともとアングラだった(今も?)四季の選択は、東京を引き払って富山の山奥に劇団を移すことと差のないことだったのではないか?
と想像する。で、今では、その多くが思想とは切り離され、表現だけで新劇やアングラとして残っている。その中に自分の演劇もある。僕は80年代演劇の時に多感な高校時代を過ごし演劇を始めた口なので、…バブルの影響下の小劇場ブームの演劇とは、その多くがアングラ表現の演劇だと思うので…、アングラだとは思っている。順序が逆だが、のちのちに利賀や静岡にて鈴木忠志演劇や宮城聡演劇にガツンとやられるのも、その証明だと思う。自分の演劇とはアングラに源流がある。だから、鈴木忠志と共に演劇を始めた別役実作品も、僕にとってはアングラなのだと考える。その後に主に新劇の劇団が多く別役作品を上演していたとしても、僕の受け止め方は変わらない。自分の表現の中で別役作品を扱う時、何か、だからこそ輝くものがあるのではないか?
そう考えて演出をしている。逆に、(いや、何が逆なのか?)チェーホフ作品を取り上げるには工夫が必要だと感じる。演じる役の感情なんて目には見えないものには(感じ取れないものには)フォーカスしない演出では、突貫工事のような気持ちで挑むところがある。長く日本の演劇の世界で活動するカンパニーとしては、チェーホフ四大戯曲はすべて手掛けなければ、と漠然と考えてきたが、これには挑戦の気持ちがなくはない。2017年、26年目の楽園王は、まずは春に、別役実作品、チェーホフ作品からスタートします。
(7月には「東京バビロン演劇祭2017」にて、別役実「マッチ売りの少女」を上演いたします)

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久堂秀明

7月17日生まれ、良妻賢母の蟹座、血液型は大ざっぱなO型、自分が勝手に決める良い相性は蟹座か魚座のA型(自己申告)、埼玉県出身。

楽園王には1992年の『a maze of death 偽りの楽園』から参加。今年で実に25年目になる。以降、コンスタントに幾つもの楽園王作品に出演。劇団代表作の「メタファンタジア」の財前教授役やイヨネスコ「授業」の先生役での怪演は印象深い。また、楽園王では、なぜか台本に「〇〇は坊主頭である」というト書きを書き足されることが多い。公演の度に髪を剃ることに… 

「いつ自分のラストバウトになるかもわからないので、後悔の無いよう大きな声で演技したいと思います!」

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植村せい

9月26日生まれ、天秤座。ネットで検索するとアイデアマンでロマンチストと書いてある。血液型はA型。相性がいいのは……、東京出身。


どこを受けても合格しそうだった高校受験、でも近所だって理由だけで入った深川にある都立高校で演劇部に入る。照明の南出良治は演劇部の先輩で大勢の後輩を演劇部に引き込んだ張本人。高校1年の5月に同じクラスにいた長堀から「演劇部に連れてって」と声を掛かられ、連れて行った時から長堀とは知り合い。それから35年ほどになる。だが、別にいつも一緒な訳ではなく、くれぐれもそれは強調しておくが、それぞれ別々に舞台活動をしていた所、10周年公演の「図書幻想」(初演)から楽園王に合流し、以降、中心的な俳優として活躍。チェーホフ作品は「イワーノフ」に次いで2作品目。今年も6月7月8月と連続して出演予定。近年では他のカンパニーからお声がかかり客演も増え、今後も予定している公演がある。

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岩澤繭

1月14日生まれ、山羊座。血液型はB型。相性がいいのは牡牛座のA型(自己申告)にオセロを鍛えられた。って誰?、埼玉県出身。


楽園王には、Working☆
Shoppingって現在進行形=ing のワークショップ+公演 にて初参加。それがほぼ演劇を始めたタイミングで、以降演劇人生の多くで楽園王の作品に出演。中心的な女優さんの一人である。ブレイクと呼んでもいい印象的な活躍は名古屋・七ッ寺共同スタジオで初演した「リア王」のリア役で、以降は怪演を期待される役が増えた。また、秒単位で知らない人と友達になるコミュニケーション能力が異常だと長堀から期待されている。大勢から「〇〇に連絡がつかないんだけど」と連絡が来ることが多くで困っているが、実際そうすると連絡がつくから仕方がない。今年も楽園王だけでなく、多くのカンパニーに過密スケジュールで出演予定。

「前回演った利賀でのチェーホフ作品『イワーノフ』に次ぐ母役です。でも今回は白塗りはせず、艶やかに…、美しく…、妖艶に…、ふふふ、あはははは……」

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南葉桃江

3月生まれ、魚座.。血液型はたぶんA型。相性がいいのは蟹座のA型(自己申告)、北海道出身。



Oi-SCALEが企画しているオムニバスof OiOiの参加オーデションへ行き、公演の参加が決まるも、長堀さんが作、演出するチームへ、と割り振られることから楽園王に参加。初舞台で脱いでもらった。この三年間でOiOiでの「二つの世界」、楽園王では植村せいさんとの二人芝居「錬金術師」を何度となく上演、オスカーワイルド「幸福な王子」、サルトル「出口なし」、島根での「日射し・第一部」、昨年のラストを飾った「旅行記とその船」と続き、今回が7作品目である。

「心を尽くしてがんばります。」

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村田望

9月7日生まれ、乙女座。血液型はO型。相性がいいのはたぶん乙女座のA型(自己申告)、熊本県出身。



EgofiLterへの初参加で共に客演していた楽園王の大畑麻衣子と知り合い、その縁から楽園王の公演に多く出演することになる。「明るい夜」、寺山修司「青森県のせむし男」、オスカーワイルド「幸福な王子」、三島由紀夫「火宅」ほか、毎年の様に再演をしている代表作のイヨネスコ「授業」の近作にはクドヒデに次いでレギュラー的に出演している。「授業」以外の楽園王作品に出演するのは2年ぶりくらいになる。

「丁寧に。仕合せへの手触りを。」

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